富山大学都市デザイン学部にてゲスト講義
2023 07 18
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カテゴリ : Project
7月12日、座長・嶋田が富山大学都市デザイン学部にて約160名の学生に向けてゲスト講義を行いました。
国内トップレベルの先進的な都市づくりを推進している富山県。
都市デザイン学部では街の課題を解決する、創造的な思考法「デザイン思考」が学ばれています。
講座における「デザイン思考」とはアイデアを形にするためのクリエイティブな考え方。
「観察→分析→発想→試作→評価」のプロセスを繰り返しながら、課題解決に向かいます。
12日は、社会においてデザイン思考が実践された例として、ゲキダンイイノの取り組みをご紹介いただきました。
嶋田からは「一見、無駄な動きや遠回りなトライにこそヒントがある」
「プロダクトの展開はユーザーに遊んでもらって考えていくことが一番」など、
自動走行モビリティ「iino」の試作品を制作し、検証する過程で得たことを実例を交えてお話ししました。
デザイン思考を使ったアプローチは、ゲキダンイイノのものづくりだけでなく、移動体験を設計することにも生きています。
どうすれば、その場所がもつ本来の魅力を引き出すことができるか。
現地に足を運び、ユーザー目線で街を体験、観察。
それを元に、試作と検証を繰り返し、この問いにアプローチしています。
街には、そこで体験するからこそわかる固有の魅力があります。
心地よい商店街の喧騒や、飲食店から漂う美味しそうな匂い。ビルの間に沈む美しい夕焼けーー
いつもは通り過ぎる街角や、知らなかった路地裏に。寄り道や遠回りをしたその先に。
歩く速度だからこそ掴み取ることができる、豊かな体験が多く残されています。
どこにでもあるようでそこにしかない、目にしていたけど気づかなかった。
私たちは時速5キロのモビリティでそんな街の魅力を伝えていきたいと思っています。