バンスー・スマートシティアイデアソンで大賞
2022 10 28
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カテゴリ : Project
10月28日、国土交通省主催の「バンスー・スマートシティ都市OSアイデアソン」の最終審査会がオンライン開催され、大賞(1位)「Grand Prize」を受賞しました。
バンスー・スマートシティ都市OSアイデアソンとは
「アイデアソン」とは、特定のテーマに対してアイデアを競い合うイベントで、本アイデアソンは、ASEAN各国のスマートシティ実現のための支援策の一環として国土交通省が主催し、実施されたものです。
募集テーマは、タイ王国の首都、バンコクの中心地近くに位置する「バンスー中央駅」の周辺開発を、より魅力的にするスマートサービス。
バンスー中央駅は、2021年に開通したターミナル駅で延床面積30万㎡、3階建の東南アジア最大規模の駅です。
駅周辺は、スマートシティとしてタイを代表する開発が目指されており、本大会では、モビリティや観光、アート・エンタメなど幅広い分野から街を魅力的にするアイデアが募集されました。
「iino」のモビリティサービスがGrand Prize(大賞)を受賞
9月26日~10月24日にかけてアイデアが募集され、10月28日に行われた最終審査会では書類選考を通過した13の企業・団体が独自のアイデアを競い合いました。
当社からは座長・嶋田が登壇し、「iino」を使ったモビリティサービス「バンスー駅のスカイデッキ、歩行者空間はまるで異世界。」を発表しました。
タイ王国運輸省、タイ王国国有鉄道、日本国国土交通省などの審査員による投票の結果、大賞(1位)「Grand Prize」を受賞しました。
「バンスー駅のスカイデッキ、歩行者空間はまるで異世界。」
受賞アイデアは、バンスー中央駅のスカイデッキにおいて自動走行モビリティ「iino」を走行させ、デッキを動く歩道化することで、人々の回遊を促し、賑わいを創出しようというものです。
さらに、駅利用者の属性や購入履歴などにあわせて食や音楽などを掛け合わせた体験コンテンツを提供し、消費額の向上をはかります。
アイデアの革新性
iinoのモビリティサービスは「いかに早く、効率的に移動できるか」が重要とされてきた乗り物の常識を覆すものです。
時速5キロ以下だからこそ、食や音楽などと掛け合わせたサービスも可能となり、エンターテインメントや観光など様々な分野での活用が期待されます。
独自の自動走行技術
歩行者空間を走行するiinoのモビリティサービスを支えるのは、高い安全性を実現する独自の自動走行技術です。
iinoは3Dマップによって経路を記憶し、3Dライダーを使って自己位置を推定しながら走行します。
モビリティはすべて遠隔で制御・監視でき、さらに都市OSと連携することで、バスやタクシーなどを含めた都市の交通網を統合的にコントロールできます。
国内外において、駅の歩行者デッキが巨大になり、歩行の補助としてモビリティが活用される流れは、今後さらに加速するものと思われます。
都市OSとの連携は、現在国内案件でもテスト中です。海外のトレンドも視野に入れながら、今後も技術開発を進めてまいります。
本大会の結果はこちらからご覧いただけます。
https://www.jasca2021.jp/cooperative/country/thailand/