【レポート】「御堂筋チャレンジ2023」で公道走行
2023 12 01
mobility : type_S
カテゴリ : Project
まちは今、車中心からひと中心の場へと変わりつつあります。
全国で歩道の拡張や、道路のトランジットモール化などが実施され、人々が集い、多様な活動が繰り広げられる、新たな街が生まれています。
「御堂筋チャレンジ」で御堂筋側道を走行
大阪のメインストリート御堂筋でも、側道の歩行者空間化が進められてきました。
11月24日(金)〜11月30日(木)、その効果を検証する社会実験「御堂筋チャレンジ2023」にて「歩行者と共存するモビリティ」として将来的に歩道となるルートを走行しました。
歩行者との共存性を検証
実験では、120mほどを歩く速さの時速約4キロで走行。
乗り物と歩行者がどのように共存できるか、乗り物が街の回遊性向上にどのように寄与するかを検証しました。
街を散策するような移動体験
自動走行モビリティ「iino」は、事前に設定された経路に従って、モビリティの前後に取り付けたセンサーで障害物を検知しながら自動走行します。
操縦の必要がなく、オープンエアなので、景色をながめながら散策するような移動を体験していただけます。
走行中は、やわらかなLEDライトと心地よい音楽でモビリティの存在を知らせ、周囲の安全を確保しています。
どなたでも安全に乗り降りしていただけるよう、ステップは可能な限り高さを抑え、床面のセンサーを踏むことで時速0.7kmまで減速するように設計しています。
土日はマルシェも開催されにぎやかな空間に。
4日間で、ご家族や海外から訪れた方など約1000人の方にご乗車いただきました。
ナンバープレートを取得し走行
今回走行した8人乗りのiino「type-S1300」は、公道(歩道)を走行するため軽自動車のナンバープレートを取得しました。
「歩行者空間を低速で走行し、どこでも自由に乗り降りできる」
これまでの乗り物とは大きく異なるコンセプトのモビリティが、国の保安基準を通過し公道を走行したことは、私たちにとって大きな一歩でした。
パートナーのようなモビリティへ
車中心の街からひと中心の街へ。
街の在り方が変わる中、モビリティに求められる役割も変化しつつあります。
iinoは、たんに移動手段を提供するだけでなく、ひとに寄り添い、街を散策するパートナーのようなものでありたいと考えています。
大阪のメインストリート、御堂筋での実証実験では、人とモビリティが共存する少し先の大阪の姿に触れていただくことができました。
これからも歩く速度のモビリティで、未来の街を見据え、ひとの暮らしと向き合いながら移動体験をデザインしていきます。